ドレントラブルと解決方法:設備の安定運用ならハイグロマスター
こんにちは。墨田トータルサービス株式会社の田邊です。
製造業や工場などの産業環境において、機械や設備の正常な運用に欠かせないのが圧縮空気中の水分の取り扱いです。
これが不適切に処理されると、「ドレントラブル」と呼ばれる問題が引き起こされます。
本記事では、ドレントラブルがもたらす弊害や発生事例、そしてその解決策として注目されている圧縮空気脱湿脱油装置「ハイグロマスター」の特徴について詳しく探っていきます。
圧縮空気脱湿脱油装置の導入・変更をご検討中の方は、以下のボタンからお問い合わせください。
ハイグロマスターの役割
ハイグロマスターは高い性能と信頼性で知られ、工場や製造環境において重要な役割を果たしています。その主な役割は、以下に焦点を当てることができます。
圧縮空気中の水分を効果的に取り除く:
ハイグロマスターは高いドレン分離性能を持ち、圧縮空気中の水分を確実に除去します。
露点のコントロール:
露点温度(※)を適切に管理し、工場内での結露やドレントラブルの発生を防ぎます。
※空気中の水分が飽和状態となり、結露し始める温度
高い耐久性:
過酷な環境下でも安定した性能を発揮し、生産設備の寿命を延ばします。
ドレントラブルによる弊害
ドレントラブルが発生すると、機械や設備に様々な弊害が現れます。その主な影響について見ていきましょう。
・機械の故障
機械内に蓄積された水分は、錆や腐食の原因となり、機械の各部品に損傷を与えます。これが進行すると、機械の故障が発生しやすくなります。
機械の故障によって工場の運用に支障をきたすだけでなく、生産阻害の原因となる場合もあります。
ドレントラブルを抑制することで、 こうした故障を予防し、それによる生産阻害を抑制することができます。
・機械の寿命低下
継続的なドレンの影響は、機械や設備の寿命を著しく低下させ、交換や修理が頻繁に必要となります。
機械や設備の修理・部品交換のサイクルが早まってしまうことで、結果的に工場の稼働コストを増大させることとなってしまいます。
・動作不良
ドレントラブルが原因で機械の動作が不安定になることがあり、これが生産性の低下や製品品質の低下につながります。
・エネルギーロス
ドレンによる配管閉塞によって圧力損失が増大し、エネルギーロスを起こします。
・品質低下
吹きつけ塗装時、塗装面にドレンが付着することによって塗装ムラやハジキが発生してしまい、品質の低下を招きます。
また、食品関係の場合、ドレンは菌やカビの発生原因となる場合もあります。
このようにドレンは様々なトラブルの原因となり、工場の生産性や品質にネガティブな影響を与えます。工場の規模に関係なく、これらのドレントラブルの影響は深刻なものとなります。
ドレンの発生原因と対策
1.工場への未除湿エアー送気
原因:
脱湿装置を用いずに、未除湿の状態でエアーが供給されることがあります。空気中の水分が残ったままエアーが供給されることによって、その水分がドレントラブルを引き起こします。
対策:
ハイグロマスターの設置により、エアー中の水分を効果的に除去し、ドレントラブルの予防が可能です。
ハイグロマスターが未設置の場合、ドレントラブルの発生は避けられません。工場の生産効率を高くキープし、機械や設備の故障を予防するためにも、積極的にハイグロマスター設置をご検討ください。
2.工業用大型エアドライヤー設計基準外での使用
原因:
使用されているエアドライヤーが設計基準外であることが原因です。
こうした場合、エアドライヤーの選定不備が多くみられます。エアドライヤーには設置時に想定された基準があり、それは設計時の工場の内外の環境を想定したものとなっています。環境の変化や、設計時の想定から外れた使い方は、ドレントラブル発生の原因となります。
対策:
ハイグロマスターの導入をお勧めします。ハイグロマスターはお客様の使用条件に合わせて設計製造いたしますので、ドレントラブルの防止につながります。
3.ドレン排出装置の不備(ドレントラップの詰まり)
原因:
ドレントラップの詰まりによって、水分の排出を適切に行えていない場合、圧縮空気内にドレンが発生することがあります。
ストレーナーの目詰まりによってドレン弁が閉塞している、もしくはドレン排出装置が正常に作動していないなど。こうした原因から水分が適切に排出されていないことによって、ドレンが発生しています。
対策:
ドレントラップは一日一回、正常に排出されていることを点検し、三カ月に一回、最低でも一年に一回は分解清掃を行うことで、排出不良を予防することができます。
定期的なメンテナンスによって、機械や設備をより長く、高いパフォーマンスで稼働させることが可能になります。
4.工場内温度・周囲温度が低すぎる
原因:
工場内もしくは工場外いずれかの温度が低い環境においては、圧縮空気中の水分が結露しやすく、ドレントラブルが発生する場合があります。
対策:
適切な温度環境を維持できるよう選定基準を見直し、その選定に齟齬や乖離が見受けられるようであれば、現設備の見直しや更新が必要となります。その時にハイグロマスターを導入することにより、適切な運用が可能になり、ドレントラブルの発生を防ぐことができます。
ドレン対策はハイグロマスター
これらのドレントラブルから製造環境を守る最適な解決策は、高品質な工業用大型エアドライヤーの導入です。
工業用大型エアドライヤー「ハイグロマスター」シリーズは、私たちのグループが開発した製品ブランド。
ハイグロマスターはその安心感と実績に裏打ちされ、機械の故障や寿命低下からくる問題を効果的に解決します。
空気圧システムを稼働させる上で故障やトラブルの原因となる、空気中の水分や油分を分離排出し、動力・エネルギーとして信頼性に優れた圧縮空気によって、皆様の工場・プラントの稼働を安定化し、生産能力を最大限に引き出します。
ハイグロマスターは多様な設置環境に対応できる汎用性を備え、様々な工場での採用実績がございます。様々な用途に対応できるシリーズ構成とオーダーメイド設計により、一台一台、お客様にあわせた導入を可能にしました。
製造環境を安定させ、効率的な運用を実現しましょう。お気軽にお問い合わせいただければ、お客様のニーズに最適なソリューションをご提案いたします。
私たちは、皆様の現場にとって最適なハイグロマスターを設計、ご提案いたします。
最後に
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本記事では、ドレントラブルがもたらす弊害や発生事例、それらの解決策についてご紹介しました。
ハイグロマスターによって、皆様の工場・プラントの生産能力を最大限に引き出す。圧縮空気の脱湿脱油で企業の皆様を支えるのが、私たちの役目です。
工場・プラントの生産性向上、稼働の安定化に関する課題をお持ちの方は、お問い合わせください。新規に工業用エアドライヤーの導入をご検討中の皆様だけでなく、既に他社製品をお使いの皆様も、ぜひ一度ご相談ください。